Occultation by Triton on Oct 06, Prediction


【注目】 海王星の衛星トリトンによる恒星食2022.10.06 23h40m JST 恒星 :TYC 5254-00839-1 11.66等 赤経 23h 36m 52.448s 赤緯 -03°50' 09.27"(J2000) うお座との境界に近いみずがめ座 天体:(N1)Triton /海王星の衛星 11.6等(Gmag) 推定直径 2700km 減光 :約 2.1等 継続時間 最長 122秒 掩蔽帯:日本全国 備考 :大気を持つ海王星の衛星 PSI/MITによる予報 掩蔽帯経路図,詳細データ, 観測方法 等 PSI(惑星科学研究所/ Planetary Science Institute) MIT(マサチューセッツ工科大学/ Massachusetts Institute of Technology) SwRI/Lucky Starによる予報 掩蔽帯経路図
この観測の重要性について 2022年10月6日23時40分(日本時間)頃、海王星の衛星トリトンが 11.6等(Gmag)の恒星を星食する現象が日本を含むアジア地域で起こります。 PSI/MITより、この観測に日本の観測者の皆さまの協力を頂きたいとの依頼を受けております。 Sickafoose 博士らは、インド、中国他の観測者にも呼び掛けしているとのことです。 PSI/MITによるこの現象の観測目的とするところは、主に以下の3つです。 (i) トリトンの直径,大気の深さの調査 (ii) トリトンの大気の光度曲線の特徴の調査 (iii) トリトンの軌道の精密化 この現象は、特にトリトンの大気を研究するために絶好かつ極めて重要なチャンスです。 今後、2026年まで17等より明るい恒星の掩蔽は起こりません。 トリトンではありませんが、冥王星による恒星食が、2022年には ・6月22日UT Gmag16.7 の食 ・7月31日UT mag17 の食(こちらは低空で日本からの観測は不適) がありますが、 大型望遠鏡であれば冥王星の大気観測にが可能で、これらはトリトン観測のリハーサルにもなるでしょう。 ■ 観測の方法について 観測の方法は、予測される時間を中心に現象前後の各20分、合計40分程度の動画撮影を行うものです。 これは、星食の予報時刻誤差と大気の存在範囲をカバーしています。可能であれば、 更に長く数時間の撮影もしたいとのことです。 機材にもよりますが、これをできれば1秒以下のフレームレートで行います。 小望遠鏡(口径14インチ以下)の場合は、1〜2秒のフレームレートで良いです。 SN(信号に対するノイズ)は重要ですので、SNが悪くならない範囲でできるだけ速い シャッタースピードを選定して下さい。 時刻の精度は、0.1秒より良い精度が望ましく、GPSによる保時が推奨されます。 SNを最大にするために、フィルターは必要ありません。 すぐ近傍には海王星本体があります。トリトンと分離可能なようにできるだけ拡大して、撮影してください。
Star :TYC 5254-00839-1 (mag11.7) Object : (N1)Triton /海王星の衛星 (mag11.6) 広域星図 The SKY 6 により作成 視野2度平方 The SKY 6 により作成 視野30分平方 The SKY 6 により作成 視野40分平方 Digitized Sky Surveyより取得(ステラナビゲータ11利用)
観測に成功されたら...
観測に成功されましたら、早水勉までご報告をお願いいたします。
動画のご提供方法は、メールにて直接ご連絡いたします。
撮影されました動画は、PSI/MIT に提供されトリトンや星食の研究に役立てられます。
早水勉への報告先

動画データに付属する必要なデータは、以下です
1.観測者氏名および氏名のローマ字表記
2.観測地および観測地の経緯度と標高,測地系
    [経緯度は、0.1"の桁まで必要。標高は、
国土地理院の地図から取得して下さい。標高は1mの単位まで必要です。GPSの標高は精度が不足しているため。]
3.観測開始と観測終了の時刻
4.減光が観測されたか? 減光が観測されなくとも重要なデータです。
5.減光がおきた場合の時刻:減光開始の時刻および減光終了の時刻
6.観測機材
7.時刻保持の方法

です。時刻保時のためには、極力、GPS時計、短波時報(外国)などの正確な時報を用いてください。固定電話による117時報も 0.03秒程度の信頼性があります。携帯電話の時報、電波時計、は1秒以下の遅 れがありえますので、前述の時報が得られない場合に使用してください。