【注目】 JAXA はやぶさ2拡張ミッション は、2023年1〜3月 小惑星(98943)2001CC21 による恒星食の観測を求めています。 この観測には、多くのアマチュア観測者の協力が必要です。恒星食観測の経験のない方の参加も歓迎しております。 観測方法, 小惑星による掩蔽観測の観測機材と方法(by 山村秀人氏)(更新 2023.1.21) この観測では、30ミリ秒(0.03sec) よりも速いシャッタースピードとフレームレートが必要です。 予報中心時刻に対して、+/-30秒(計60秒)以上の録画が必要です。 LEDの秒信号点滅を記録する場合は、さらにこの前後にそれぞれ30秒以上録画して下さい。 0.1秒減光のシミュレーション映像(by 渡辺裕之氏)(掲載 2023.1.30) 極めて短時間の消滅が分かります。 問い合わせ,報告先 この観測にご興味ある方は、JAXA 2001cc21チーム にお問い合わせください。また、観測の報告先も同じです。
■ この観測の重要性について 小惑星(98943)2001CC21は、JAXAによる小惑星探査 "はやぶさ2" の拡張ミッション対象天体です。 探査機は、2026年7月に、この小惑星をフライバイ観測します。 JAXAでは、2001CC21フライバイまでにできるだけ多くの情報を得るために、この現象の観測を推進しています。 JAXA はやぶさ2プロジェクト この小惑星による恒星食を観測することによって、小惑星の軌道改良と小惑星の大きさ・形状の取得を目的としています。
2023年1〜3月に日本付近起こる (98943)2001 CC21 による恒星食 この期間には好条件の恒星食が続けて起こり、観測の重要なチャンスです。4月以降には条件の良いものは見当たりません。 赤文字の現象は、全国キャンペーンを予定しています 参加をご希望の方は、JAXA 2001cc21チームにご連絡ください。
日付 | 日本時 | 対象星 | 等級 | 最大継続時間 | 減光等級 | 地域 | 備考 | 全国観測キャンペーン |
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1/10 | 23時51分 | UCAC4 604-046164 | 11.9 | 0.14秒 | 5.2等 | 近畿(結果) | 予報(更新1/2) 予報時刻 熊野 51m02s/大阪 51m25s/鳥取 51m55s | |
2/6 | 18時29分 | TYC 3797-01314-1 | 11.3 | 0.11秒 | 4.9等 | 東北 | 予報(更新1/16) | |
2/6 | 19時43分 | HIP 41805 | 7.7 | 0.11秒 | 8.5等 | 近畿-九州北部 | 詳細ページ(更新1/14),好条件 | 天候不良 |
2/8 | 26時46分 | TYC 3799-00311-1 | 9.3 | 0.11秒 | 7.0等 | 東海,関東,北陸(結果) | 詳細ページ(更新1/14),好条件 | |
3/5 | 21時46分 | TYC 4082-00763-1 | 10.1 | 0.15秒 | 7.1等 | 四国,中国(結果) | 詳細ページ(更新3/8),好条件 | 観測成功(JAXAサイトへ) |
3/9 | 21時47分 | UCAC4 756-031031 | 11.4 | 0.15秒 | 6.0等 | 中国,近畿南部(結果) | 詳細ページ(更新3/13), 星表の信頼性低 | 天候不良 |
3/9 | 22時32分 | UCAC4 756-031018 | 12.6 | 0.15秒 | 4.8等 | 北海道東部 | 詳細ページ(更新3/7) | |
3/26 | 20時45分 | HIP 10366(=6Per) | 5.1 | 0.15秒 | 13.9等 | 九州南部(結果) | 詳細ページ(更新3/29),好条件 |
必要なデータは、以下です
1.観測者氏名および氏名のローマ字表記
※ [(98943)2001 CC21 観測のための特記事項]は、はやぶさ2チーム参加者のための特記事項です。
2.観測地および観測地の経緯度と標高,測地系
[経緯度は、0.1"の桁まで必要。標高は、国土地理院の地図から取得して下さい。標高は1mの単位まで必要です。GPSの標高は精度が不足しているため。]
3.観測開始と観測終了の時刻
4.減光が観測されたか? 減光が観測されなくとも重要なデータです。
5.減光がおきた場合の時刻:減光開始の時刻および減光終了の時刻
[フレームの時間分解能][GPSによる絶対時刻が得られない場合は時刻の精度]を付記して下さい。
6.観測機材
7.時刻保持の方法
です。
観測はビデオによる観測をお願いいたします。減光は最長でも0.1秒しか見込まれていません。従ってこの観測のためには、
惑星撮像用の高感度CMOSモジュールを用いた動画で、30ミリ秒よりも早いシャッタースピードが必要です。
動画は観測後の解析のためにAVI形式で保存することが推奨されます。
時刻保時のためには、極力、GPS時計、短波時報(外国)などの正確な時報を用いてください。
固定電話による117時報も 0.03秒程度の信頼性があります。携帯電話の時報、電波時計、は1秒以下の遅れがありえますので、
前述の時報が得られない場合に使用してください。
撮影したビデオは、確認するためにご提供をお願いすることがあります。