下図は整約計算の結果です。推定直径 70kmの小惑星に対して観測から 長径75.1km x 短径68.9km 位置角111°の小惑星の断面が求められました。
また、恒星(HIP 33753 mag7.7)は、光度の近い極めて近接した重星で、離角0.0078" 位置角71°と推定されます。
ビデオを解析した宮下和久氏によると、主星はさらに複雑な連星系である可能性を指摘しています。恒星は、これまで重星としての登録がなく、
今回の観測から初めて検出されました。これほど近接した重星の検出が可能となるのは、恒星食観測の大きな特徴といえます。
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2019.3.8)
※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです。
* 内山さん,佐藤さん,嶋さん,山村さんの現象は、宮下和久さんによるビデオの解析結果を採用しています
* 図中の●は主星による,○は伴星によるタイミングと想定したものです。
Analyzed by David Herald. (Update 2019.2.4)
■ 内山茂男さん(千葉県柏市)
(Observed by Shigeo Uchiyama/ Kashiwa Chiba,Japan)
■ 嶋邦博さん(長野県富士見町)
宮下和久さんの解析から得られたライトカーブです。黄色のグラフは比較星です。
(Observed by Kunihiro Shima/ Fujimi Nagano,Japan)
■ 山村秀人さん(石川県白山市へ遠征)
黄色のグラフは比較星です。山村秀人さんの観測はたいへん興味深いことに、2回の増減光が記録されています。
これは、小惑星の端部の地形によるものか、未知の衛星が存在する可能性が考えられます。
また、2回目の増減光は中間的な光度にしか復光しておらず、これは伴星が隠されたままの主星のみの振る舞いと考えられます。
(Observed by Hidehito Yamamura/ Hakuksan Ishikawa,Japan)
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