現代の夜空で明るい星のペアといえば、双子座のポルックスとカストルのペアや ケンタウルス座の α,βのペアが有名です。それでも両者の角距離は4.5度ほどもあります。■その1■ BC93,000 プロキオンとポルックス
古代や未来を訪ねてみると、もっと接近した超明るい贅沢な二重星の見られる時期があります。 そんな中から、三題を紹介いたします。
■その2■ AD 6,000 αケンタウリとβケンタウリ
今から4000年後には、ケンタウルス座のα星とβ星はさらに近づいて、なんと0.7度の角距離になります。
これは、月の視直径の1.5倍ほどの間隔です。この時の明るさは、α星が−0.2等,β星が0.6等です。
■その3■ AD155,000 αケンタウリとηケフェウス
このとき、αケンタウリは2.5等,ηケフェウスは2.4等で、両者の角距離は0.94度となります。
ηケフェウスは、現代では3等星ですが、太陽系に接近するためここまで明るくなりました。また現代では南天の
αケンタウリと北天のηケフェウスが15万年後に接近するというのもおもしろいものですね。