ミニギャラリー −コズミックサーフィンの世界−

歳差による北極星の回帰

歳差運動により、天の北極は緩やかに移動して、2万6千年後には、 再びポラリス(こぐま座α星)が北極星になるとされています。 しかし、それは歳差の速度が一定と考えた場合のこと。 実際には歳差も加速していますので、2万1千年程で回帰してしまいます。さらに、厳密には黄道北極も わずかに移動するので、全く同じ位置には戻ってきません。「J.H.Lieske の歳差式(短期間で厳密)」 と固有運動を当てはめてみると、ポラリスが次回天の北極にもっとも接近するのは、AD 23400年頃で、 現代(AD 2000年)よりも、3分角ほど遠くなります。

赤:現代(AD 2000年)
黄:AD 23400 年


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